School Days

第一話『告白』、タイトルも中身も原作通りに忠実ですな。場面を少し加えてあったり背景を変えたりしてますが、台詞あたりは原文を一語一句そのまま使用しています。全体的に無難に納まった感じであります。第一話のことはよしとしましょう。
気になるのが、第二話予告タイトル『二人の距離』、これも原作そのままのタイトルです。原作で言うならば基本は桂言葉狙いの攻略ルートの流れです。アニメの公式HPのキャスト紹介を見ても主人公の次に書いてあるので、そのまま桂言葉エンドへ持って行くのならば第三話は『すれ違う想い』となります。最終回は『そして言葉』エンドでお仕舞いなのが妥当でしょう。
しかしアニメ第一話のエンドロールのキャスト欄では西園寺世界が主人公の次なのが気になります。そうなると略奪愛な展開が見えます。まさか第三話を『初体験』に持っていって桂言葉純愛エンドを乱す気なのか?たしかに第三話を『すれ違う想い』よりも『初体験』ルートにした方が、先は面白い展開にしやすい。さぁ深夜放送だからって、やるのかい?やらないのかい?どっちなんだい!
やる、やらないで言えば、すでにサンテレビは何本も爆弾投下してますし、素直にやっちゃえばいいと思います。以前にサンテレビは『らいむいろ戦奇譚』という原作パソゲーのアニメを18時に放送してました。この作中で3回もムフフだと判別できるシーンがありましたからね。他にもアニメ『君が望む永遠』でもガチでやっちゃってますし、もう今更な感じです。「何恥ずかしがってんだよ、減るものじゃあるまいし」「あん、ダメよ、まだ子供が起きてるわ」「その方が燃えるだろ」・・・自重。
さてマサヨシの発作は置いといて、上記の『君が望む永遠』で例えを挙げますと、桂言葉涼宮遙として西園寺世界速瀬水月のポジションとなるでしょう。そしてアニメ『君のぞ』では最終回が水月エンドでした。その背景とダブらせても西園寺世界エンドの方が私はしっくりします。そうなると残された桂言葉が可哀想ちゃあ可哀想ですね。しかし恋愛なんだから当たり前ですけど、たとえ片方を傷つけようとも片方を選ばなければいけないとシビアな物語なんですよ。
そんな中で原作『School Days』には一つだけハーレムエンドがあるんです。それは身の毛もよだつ『二人の恋人』ハッピー?エンドです。現実味の生々しい怖さがあり、個人的にはこのエンドを希望したいところ。他のバッドエンドのような流血シーンが無く放送しやすいし、視聴者の年齢層を考慮しても興味深いラストになりますよ。まぁ地上波TVアニメの最終回に相応しくなく期待薄かな。無難に純愛エンドになっても結構シナリオが濃い目だけども。
最後に一つ案があります。これは私が勝手にスタッフ側に立ったつもりで描いた構想ですが、たとえば10話にバッドエンドで一旦区切りを付けて完結させてから、残る11話・12話でタモリさんがストーリーテラーのドラマ『If もしも』のように運命を分けた人生の岐路まで遡り、歩む道を変えたアナザーストーリーでハッピーエンドにするのもありだと思います。その方が「あの時あの選択肢にしていれば・・・」とユーザー心理に近い共感も得られますから。